建築設備図面の中でも、給排水・衛生設備の配管図もJW-CADで作成できます。
この記事では、JW-CADを使って配管図を描く手順を、配管記号の基本から実際の作図方法まで解説します。
配管図とは?
配管図は建物の給水・排水・ガス・空調などの配管経路を示した図面です。
建築設備工事の施工に欠かせない図面で、主に以下の種類があります。
- 給水配管図:水道水の供給経路
- 排水配管図:汚水・雑排水の排出経路
- 給湯配管図:お湯の供給経路
- ガス配管図:ガスの供給経路
配管図で使う主な記号
配管図はJIS規格の記号で描きます。JW-CADでは線の種類と組み合わせて表現します。
- 給水管:実線(―)に「給水」または「W」の文字
- 排水管:実線(―)に「排水」または「D」の文字
- 給湯管:実線(―)に「給湯」または「HW」の文字
- エルボ(曲り):配管の方向転換部分を円弧で表現
- チーズ(分岐):T字の分岐記号
- バルブ:蝶ネクタイ形(◇)の記号
- 衛生器具:便器・洗面台などはメーカー提供の図形を使用
JW-CADで配管図を描く手順
ステップ1:レイヤー設定
- 給水・排水・給湯をそれぞれ別レイヤーに分けて管理する
- 線色で配管の種類を区別する(例:給水=青、排水=茶、給湯=赤)
ステップ2:衛生器具を配置する
- 平面図に便器・洗面台・浴槽・キッチンなどを配置する
- 「JW-CAD 設備図形 ダウンロード」で検索すると無料の衛生器具部品が入手できる
- ダウンロードした部品を図形登録して使い回す
ステップ3:給水配管を描く
- 水道メーターの引き込み位置から開始する
- 「線」コマンドで給水管の経路を描く(壁内は点線で表現することも)
- 各衛生器具の給水接続位置まで配管を引く
- バルブ(止水栓)の位置に記号を配置する
- 管径を文字で記入する(例:φ20、φ13など)
ステップ4:排水配管を描く
- 各衛生器具のトラップ位置から排水管を描く
- 排水の流れ方向に矢印を描く(「矢印」コマンドを使用)
- 排水勾配(1/50〜1/100)を文字で記入する
- 最終的な排水升(桝)の位置まで描く
ステップ5:図例・凡例を作成する
- 図面の余白に使用した配管記号の凡例を作成する
- 配管の種類・管径・材料をまとめた配管リストを作成する
効率化のコツ
- 継手は図形登録:エルボ・チーズなどよく使う継手は図形登録で保存
- 線の複写活用:平行する配管は「平行複写」(オフセット)で効率よく描く
- 配管の交差表現:配管が交差する場合は一方を「部分消し」で切り欠いて立体的に表現
まとめ
JW-CADでの配管図作成は、レイヤー・線色の設定 → 衛生器具の配置 → 給水配管 → 排水配管 → 凡例作成の順で進めます。
配管記号と衛生器具の部品データを事前に準備しておくと作業効率が大幅に上がります。
電気図面と並んで、建築設備図面の中でも需要が高い分野ですのでぜひマスターしてください。



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